自賠責・第三者のまとめ

外傷性頚部症候群の後遺障害の認定でもらえる慰謝料はどれぐらい?

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交通事故の患者さんで、ダントツで多い病名、症状というのは、『外傷性頚部症候群』だと思います。(一般的には“むちうち”と言ったりする)

 

実際に、損害保険料率算出機構が出しているデータでも、交通事故患者の48%が頚部を受傷しているという結果があります。さらに、後遺障害認定で認められたケースでも、30%と高い割合を占めています。※2012年現在のデータです

 

ある程度の治療を終えて、「そろそろ症状固定かな・・・」となったときに、気になるのが後遺障害でもらえる慰謝料ではないでしょうか?

 

ちょっとだけ痛みは残っているけど、このまま症状固定にして治療を中止にしてもいいのかな?

それもと、痛みがあるので治療を継続したほうがいいのかな?

 

慰謝料の金額によっては迷う部分かと思います。

今回は、参考程度に外傷性頚部症候群で症状固定をしたときに、後遺障害でもらえる金額、等級をまとめてみました。

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外傷性警部症候群の後遺障害の評価方法

頚椎の脱臼や骨折などの骨傷や頚髄損傷を伴わない、「外傷性頚部症候群」(例えば、頚椎捻挫、頚部挫傷)については、将来的にも回復が見込めない症状であることを医学的に証明できる場合、「神経系統の機能または精神」の障害として評価します。

 

なお、外傷に起因する心因的反応による症状は「非器質性精神障害」として検討されます。

 

このように、症状によって評価の方法が異なってきます。目安程度に頭に入れていてもいいですが、患者さん的にはあまり興味がないかもしれませんね(笑)

 

後遺障害の等級

さて、ここから本題に入っていきます。

外傷性頚部症候群の後遺障害の等級については、後遺障害等級表において、神経系統の機能または精神の障害として次のように定められています。

 

※後遺障害等級表から外傷性頚部症候群の項目のみ抜粋

等級

後遺障害

第12等級

(13)局部に頑固な神経症状を残すもの

第14等級

(9)局部に神経症状を残すもの

 

このような等級の位置づけがあります。

各内容を詳しくみていくと次のようになります。

 

局部に頑固な神経症状を残すもの

外傷性頚部症候群に起因する頭頚部や上肢、背部に残存する症状が、神経学的検査所見や画像所見などの他覚的所見により、医学的に証明しえるものをいいます。

 

つまり、医師が確実に神経症状が残っていると認めている場合といった感じです。

 

局部に神経症状を残すもの

外傷性頚部症候群に起因する症状が、神経学的検査所見や画像所見などから証明することはできないけれど、受傷時の状態や治療の内容の経過などから、一貫性が認められて説明が可能な症状であり、大げさな主張ではないと医学的に推定されるものです。

 

つまり、医師は上記の“頑固な神経症状を残すもの”と認めてはいないが、患者の痛みや後遺症の訴えが激しいときなどは、医師がある程度の融通を利かせてこっちで診断するといった感じです。あくまで、医学的なもの含めての判断ですが!

 

もらえる金額

「自賠責保険後遺障害等級早見表」によると

・12等級で最大 224万円

・14等級で最大 75万円

となっています。

 

んで、結局いくらもらえるの?

上記では最大でこれぐらいの金額がもらえます。ということなので、実際にはもっと少ない金額になることが予想されます。

 

私の経験則では(患者さんがよく「慰謝料はいくらだったよ~」と教えてくれる)

14等級に該当し、通院を週2~3回していた場合で、だいたい30万円程度がもらえるようです。

 

通院をしていたとしても、比較的に元気な人が多いので、これだけ元気でこれだけの金額をもらえるとなれば、個人差はあるかと思いますがラッキーと思える額ではないでしょうか?

 

慰謝料をもらうためのポイント

やはり、出来る限り通院をしたほうがいいと思います。

審査のときも、それだけ痛かったという証拠にもなりますしね!

 

通院を重ねれば、それだけ医療機関と接する機会も増えるので、医師も後遺障害の認定もしやすいというものです。

また、医師の人間ですので、ある程度の顔なじみ(かかりつけ患者)であれば、患者の訴えに対して、ある程度の融通も利かせてくれますからね!なので、後遺障害診断書を症状が重かった方向で書いてくれることのほうが多いです(医師の個人差はあると思いますが・・・)

医師に対しては、ある程度の愛想も必要かもしれません(笑)

 

医師に書いて欲しい症状を伝える

あと、できるだけ後遺障害診断書を書いてもらうときは『この症状は記入して欲しい!!』ということを訴えたほうが断然いいです!!

医師に、診断書の内容に、こういった症状があったと記入してもらうためです。

 

それだけで、14等級「局部に神経症状を残すもの」も該当する可能性が高くなりますからね!

 

できるだけ要望はたくさん伝えたほうが、よりよい認定に繋がっていくと思います。

自分自身のためになりますからね!絶対に遠慮はしないほうがいいです!(医師もそういった患者さんには慣れていますので(笑))

 

まとめると

今回、医療機関側の目線で書いてありますの、実際の方法や金額と異なる点があるかもしれません。

しかし、後遺障害の診断書については、実際に医療機関で作成していますの、診断書の依頼の方法としては参考になるのではないかなと思います。

 

医師もあくまで人間であるということを念頭に置き、主治医と良好な関係を作っていくことが、よりよい後遺障害診断書を書いてもらうための手段の一つなのではないかなと思います。

 

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