医療事務の知識

水俣病関係手帳を持っている患者が装具を作る場合の費用の請求方法とは

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通常であれば、装具(コルセット等)を作った場合の費用の請求は

①装具の完成、引渡し

②全額(10割)支払い

③患者さんが保険者へ払い戻しの手続きを行う

④保険者から払い戻しで7~9割もどってくる

といった感じで、保険者に手続きを行い、保険者から払い戻しを受けれるという流れになります。

 

しかし、水俣病関係手帳を持っている場合は、対応が少しだけ異なるようです。

実際に私の病院で装具を作った患者さんがいたので、支払方法の対応について書いて行きます。

 

装具の基本の流れ:装具を作成したときの流れと費用の請求方法

 

水俣病患者も手順は通常の医証と同じ流れ

流れとしては、通常の医証を作成と同じになります。

また、費用取り扱いについても同じです。

 

まずは、本人から装具代の10割を全額支払ってもうというのが基本になります。

支払い確認後、病院側が医証を作成して患者へ渡す

 

患者は医証を持って、協会健保もしくは国保(市町村役場)へ払い戻しの手続きに行きます。

 

水俣患者の費用の払い戻し内容

水俣病患者の場合、医療費について、窓口の負担はありません(0円です)。

このことは、医証についても同じことになります。

 

ただ、協会健保や国保と違い、費用の払い戻し手続きを行う先が複数あります。

下記では協会けんぽの場合を例に説明していきたいと思います。

 

7割は協会けんぽ

7割の払い戻しの分は、通常の医証と同じように協会けんぽへ請求を行います。

ここで、7割の払い戻しを受けれることができます。

 

3割は県庁

ここが一番重要なポイントです。

水俣病患者で装具の全額払い戻し(患者の負担0円)を受ける受けるためには、上記の協会けんぽの他にも手続きを行わなければいけません。

 

それは県庁です。(地域によって違いはあるかもしれません)

県庁に手続きを行うことで、患者の一部負担金(窓口で支払う分)の3割の払い戻しを受けることができます。

 

これで、患者の負担はゼロになり、通常の保険請求と同じになるわけです。

 

負担の違い

大きく負担するところをまとめると

・7割 → 市町村

・3割 → 都道府県

が負担するというかたちになります。

 

まとめ

私の病院でも、実際にこういった例の患者さんがいたので備忘録的に書いてみました。

実際、作るときに費用の説明をしなければいけないので、ここら辺が分かるまで装具作成を始められませんでした。

 

若干ではありますが、ここらへんの情報を得るために地味な労力を費やしたので、誰かの役に立てばと思います。

余りない事例だとは思いますが、知っていてたら今後、役にたつはずです。

 

 

 

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