こんにちは医療事務員のアドバーグです。
今回は当てはまったらやめておけ、「医療事務に向いている人」「向いていない人」の特徴をご紹介していきます。
今現在、
-
医療事務を目指すか迷っている
- 医療事務として働いているけど続けるか迷っている…
という人に向けて、医療事務が向いているか向いてないのかの判断を医療事務として長年働いている現場の立場からお伝えしていきます。
私が実際に医療事務の現場で見てきたのは…
- 専門学校を卒業して就職してきたけど2か月で辞めちゃった人
- 医療事務の資格を独学で勉強して就職してきたけど半年もしないで辞めちゃった人
反対に…
- 未経験、資格なしで就職したけど5年以上働き続けている人もいます。
環境は全然違うのに、すぐにやめてしまう人もいれば、資格の勉強もしていないけど長年働き続けている人、さまざまなタイプがいます。
こういった人たちを現場で見てきて思うのが
「医療事務には向き不向きがある」
ということです。
なので、そこらへん実際に私が医療事務の現場で見てきて
「こういう人は医療事務に向いているから一緒に働きたいな」と思うところや、
反対に
「こういう人は医療事務に向いていないのでは?別の仕事を検討したほうがいいような…」
と思う部分をお伝えしていきます。
このブログでは、医療事務員が医療事務のリアルな情報をお伝えしていますのでよろしくお願いします。
それでは早速やっていきましょう!
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医療事務に求められる能力とは
まず、そもそも医療事務に向いている、向いてないと判断するための大前提として、医療事務に必要な能力・業務に必要なスキルや知識の説明をしていきます。
ここらへんの医療事務の業務をそつなくこなせるかどうかが向き不向きのキーポイントになってくるのではないかなと思っています。
医療事務に必要な能力、スキルは大きく分けて4つです。
必要なスキルや能力
- 診療報酬(レセプト)を作成するための知識
- 丁寧に正確な業務を行う能力
- コミュニケーション能力
- エクセルなどを中心としたパソコンスキル
細かく言えばほかにもたくさんあるし、職場によってルールも違うので、あくまで大きく分けた一例として見ていてもれればと思います。
これらひとつずつ順番に解説していきますね。
求められる能力やスキル①:診療報酬(レセプト)を作成するための知識
医療事務の業務でレセプトは有名ですが、少し掘り下げると、レセプト業務の中で重要な診療報酬点数などの計算は、通常はレセプトコンピュータ(通称レセコン)が計算してくれます。
しかし、外来受診した分や、入院の細かい点数計算である「診療情報」は医療事務員が入力していきます。
例えば
外来であれば、
「この患者さんはこういう処置をやったから○○点、この注射を行ったから○○点、初診料と合わせて今日の分の診療費は○○点」
といった感じでチェックと入力を行います。
間違いなく入力することはもちろんのこと、間違いを見つけて医師に確認を求めるなどの判断ができなければなりません。
その為には、一定の知識が必要です。
さらに具体的には、
「この患者さん、糖尿病の病名がついていて、それに対するお薬も今回から処方されている、今日から管理料算定できそうだけど、どうかな?」
といった感じで、コンピューターだけでは気が付けないような部分を医師に確認をしたりもします。
そして診療報酬を算定して医療機関の収益につなげていきます。
求められる能力やスキル②:丁寧に正確な業務を行う能力
レセプト業務などは間違えてしまうと正しく報酬を得ることができません。
極端な話をすると医療事務員の給料の元となるお金が医療機関にはいっていこなくなる、というわけです。
また、医療事務の業務のひとつに会計業務があります。医療機関の窓口で患者さんに、自己負担分を請求する業務なので、正確に行う必要があります。
多くの仕事や、他の一般事務でも仕事は正確性を求められることは当たり前ですが、医療事務は専門知識を要する点もあるため、丁寧にかつ正確な業務を行う能力は求められます。
さらに、大きな病院などでは患者数も増えるため、素早い対応、かつ量をこなす技術も求められてきます。
クリニックや小規模の病院であれば、受付と計算、電話対応…さらにレセプト業務を兼任しているところも多いです。
そういった忙しい業務の中でも正確な対応と処理をおこなっていかなければいけません。
求められる能力やスキル③:コミュニケーション能力
病院やクリニックの受付業務や、レセプト業務で何かあれば医師や看護師など他部署の人などとの連携、患者さんの電話対応など、さまざまな人とかかわりを持つのが医療事務です。
医師に対しては、迅速かつ的確な報連相が求められるでしょう。
患者さんに対しては時にはお話を聞いてあげ、そして要点をうまく聞き出すなど、マニュアルだけでは足りないようなコミュニケーション能力が求められます。
また、業務とは関係ないかもしれませんが職員同士のコミュニケーションも必須です。
直接的には仕事とは関係ありませんが、医療事務はレセプトなど通じてチームプレイで行う業務が多いからです。
周りの職員との仲があまりよくない状況の中での仕事ってやりにくいですからね…
なので、日常的に同僚とコミュニケーションをとり、日々の業務を円滑に行えるようにしていきます。
同僚とのコミュニケーションは必須ではないかもしれませんが、人間、どうしても感情で動く生き物なのでそこらへんを考慮して今回ご紹介しています。
関連記事 【たった3つ】医療事務の受付を上手にこなすコツ(マニュアルよりも大切なこと)
求められる能力やスキル③:エクセルなどを中心としたパソコンの基本的な操作スキル
医療事務の仕事には、エクセルやワードといった一般的なパソコンの操作スキルが求められます。
基本的にはパソコンの基本的な動作を問題なく扱えればよいですが、正確に、かつスピーディーに対応するためには、ショートカットを覚えるなど、サクサク作業ができるように慣れておくとよいですね。
ただ、日常的な業務の中では、そこまでパソコンの専門的な知識は必要とされていません。
例えば、、、
後はすべてレセプトコンピューターが行ってくれますので、レセコンの使い方を覚えるのは大事になるかと思います。
こちらも日々、バージョンアップなどしていきますので、やはり必要最低限のパソコンの知識は必要となります。
関連記事 医療事務にパソコンスキルは必要?初心者やできない人も余裕でOK
医療事務に向いていない人の特徴
それではここから具体的に医療事務に向いていない人の特徴や性格を説明していきます。
医療事務への転職を検討している人の中で、こちらに当てはまる項目がある場合は、他の職業も視野に入れた方がいいかもしれません。
医療事務に向いていない人の特徴は…
向いてない注意
- 医療事務に向いていない人:人と話すのが苦手な人
- 医療事務に向いていない人:失敗やクレームを考えすぎてしまう人
- 医療事務に向いていない人:自分のペースで仕事をしたい人
- 医療事務に向いていない人:注意力がない人
- 医療事務に向いていない人:給料にやりがいを求める人
大きく分けてこの5つかなと思っています。
それでは順番に解説していきますね。
向いていない人の特徴①:人と話すのが苦手な人
人と話すのが苦手な人は、医療事務には向いていないかもしれません。なぜなら、医療事務はたくさんの人と話す機会が多い仕事だからです。
そのため、医療事務では人と話す機会が多く、疲れたと感じる場面が多くなるでしょう。
また、人と話すことが苦手な人は、職場の中でもコミュニケーションが取れず、職場全体の仕事効率が低下する可能性も考えられます。
例えば、先ほどもお伝えしたようなレセプト業務時の連携プレイなどです。
なので、人と話すことが苦手な人は、医療事務以外の、人と話す機会が少ない仕事のほうがいいかもしれません。
仕事をする上では人と話すスキルは必須かもしれませんが、医療事務ならではの対人スキルもあったりします。
医療事務に向いていない人の特徴②:気が弱い人失敗やクレームを考えすぎてしまう人
失敗したりクレーム対応をしたりした際に、深く落ち込んで考えすぎてしまう、いわゆる気が弱い人は、医療事務に向いてないかもしれません。
医療事務では覚える業務内容が多く、最初のころは失敗してしまうことも多くります。
また、患者さんは心に余裕がない人もいるので、「待ち時間が長すぎる」と理不尽に怒られてしまうこともしょっちゅうあります。
そのため、少しの失敗やクレーム対応で悩んでしまう人は、精神的に疲れてしまい医療事務を長く続けられない可能性が高いです。
実際に私が新人の頃は気が弱くてすぐに落ち込んでしまうタイプですぐに「辞めたい」と思っていた新人でした。
その時の体験はコチラ 「難しい…」新人の医療事務員が辞めたいと思うときの解決策を伝授
医療事務に向いていない人③:自分のペースで仕事をしたい人
自分のペースで仕事をしたいと考えている人も、医療事務には向いていません。繰り返しですが医療事務は一人で仕事をするのではなく、チーム全体で仕事をするからです。
そのため、自分のペースで仕事をするとチーム全体の輪が乱れてしまい、結果的に作業効率が悪くなってしまいます。
なので、自分のペースで仕事をしたいと考えている人は、医療事務では周りに迷惑をかけてしまう可能性があります。
例えば
私の職場にも電話が鳴っているのに全然でようとしない同僚がいました。周りは受付対応などで電話に出れらる状況ではなく、状況的にその同僚しか電話にでられないのに…です。
こういうマイペースな人は医療事務に向いていないような気がします。
医療事務に向いていない人④:注意力がない人
医療事務では、患者さんの個人情報や健康状態を確認するカルテなど大切な情報を多く取り扱います。
そのため、注意力がない人が医療事務で働くと、医療機関や患者さんに大きな迷惑をかけてしまう可能性が高いでしょう。
もし、注意力がないと感じている人は、日頃から注意して物事に取り組む姿勢が大切で。
また、
- 転職
- 別部署への移動
なども考慮したほうがいいかもしれません。
今後、間違えないように注意すればいいのでは?と思うかもしれませんが、医療事務の仕事は毎月同じ業務の繰り返しなので、ミスをしたら同じミスを繰り返す可能性がありますからね。
医療事務に向いていない人⑤:給料にやりがいを求める人
おそらく、医療事務として現役で働いている人の一番の不満原因が給料が低い、安すぎるというお金の問題ではないでしょうか?
正社員であれば手取りで15万円程度ではないでしょうか。
これぐらいの金額で満足できますか?
これぐらいの金額で満足できるのであれば医療事務で働くメリットをうけつつ働くことができると思います。
反対に「お金をたくさん稼ぎたい」という人には向いていない業種といえます。
どんなに頑張っても給料は限定されています。
関連記事 医療事務員の給料が低い理由
医療事務に向いている人の特徴
それでは次に、医療事務に向いている人の特徴を見ていきましょう。
向いていない人の特徴に当てはまらない人、反対の人という意味で内容は少し被りますが、プラスアルファの情報で少し補足をしていきますね。
医療事務への転職を考えている人は、こちらで紹介する特徴に当てはまる項目があるほど医療事務に向いているかもしれません。
先に医療事務に向いている人をお伝えすると…
- 医療事務に向いている人:高齢者とうまく話すことができる人
- 医療事務に向いている人:臨機応変に対応できる人
- 医療事務に向いている人:日頃から人に優しくできる人
- 医療事務に向いている人:協調性のある人
- 医療事務に向いている人:学ぶことが好きな人
これらに該当する人は医療事務に向いているかもしれないので、転職や就職を検討してもいいかもしれません。
ひとつずつ順番に解説していきますね。
医療事務に向いている人①:高齢者とうまく話すことができる人
医療事務で対応する患者さんは、年齢層の高い人が多いです。
そのため、高齢者と気軽に話せる人は、医療事務に向いています。
また、人と話すことが好きな人は、患者さんだけではなく、一緒に働いている医療事務のスタッフや先生との連携も上手に取れます。
そのため、職場全体の業務が円滑に周るメリットもあるでしょう。
同時に高齢者はお話し好きが多いので、上手に長話をかわすテクニックも必要になってきます。笑
関連記事 【たった3つ】医療事務の受付を上手にこなすコツ(マニュアルよりも大切なこと)
医療事務に向いている人②:臨機応変に対応できる人
医療事務は急な仕事にも対応しなければなりません。
例えば、受付しつつ電話対応したり、他の医療事務スタッフから急なカルテ作成を頼まれたりなどがあります。
そのため、進めていた仕事を途中で中断して、一時的に他の業務を担当するケースも多くあるので、臨機応変に対応できる人は、医療事務でも優秀な人材として周りから評価されやすいです。
というかこういったことが日常なので、できなければいけません。
最初は目が回りますが、慣れてくるとこういったこともルーティン化してくるのでそつなくこなせるようになりますよ!
関連記事 「難しい…」新人の医療事務員が辞めたいと思うときの解決策を伝授
医療事務に向いている人③:配慮ができる、日頃から人に優しくできる人
患者さんに優しく対応できる人は、医療事務として働くべき人だと言えるでしょう。
特に患者さんはうまく自分の意見を伝えることができない人もいます。
そういったときに相手の立場に立って、相手の意図をくみ取る技術も必要になってきます。
最初は難しいですが、コツさえつかめばあとは聞き方次第と技術的なものになってきますよ!
医療事務に向いている人④:協調性のある人
繰り返しですが、医療事務は一人でする仕事ではありません。
何人かで連携しながら仕事をしていきます。
協調性のある人は、分からないことがあった場合に、すぐに周りの人に質問できたり、一緒に働いているスタッフからも「この人は、一緒に働きやすい」と感じます。
これは私の経験談なのですが…
体験談
私が新人の頃に受付対応をしていて困っているときなど、先輩は別の業務をしていたけど、周囲にも耳を傾けていたので私に「大丈夫?」と声かけをしてもらい助けてもらった経験があります。
こんな感じで、自分の業務のことだけでなく、自分のこと以外のことにも対応でききる人は本当に貴重な存在だと感じました。
医療事務に向いている人⑤:学ぶことに抵抗がない人
医療事務は就職してからも、覚えることがたくさんあります。
なので、何かを学ぶことが苦手だと感じている人は、医療事務で覚えることが多く、疲れてしまうと思います。
例えば…
【医療事務で覚えることの一例として】 ・受付や電話対応などなど… |
未経験であれば、医療関係の知識なども併せて勉強する必要があるため、最初のうちは休日や仕事終わりに勉強する気持ちでいないとつらいお思いをするかもしれません。
また、就職して慣れてきても2年に一度の診療報酬改定の知識習得などしなければいけませんので、日々、知識を身に着けたい人にとってはよい仕事かもしれません。
まとめ:医療事務に向いていない人の特徴について
最後にまとめてです。
向いていない人
-
医療事務に向いていない人:人と話すのが苦手な人
-
医療事務に向いていない人:失敗やクレームを考えすぎてしまう人
-
医療事務に向いていない人:自分のペースで仕事をしたい人
-
医療事務に向いていない人:注意力がない人
-
医療事務に向いていない人:給料にやりがいを求める人
反対に医療事務に向いている人の特徴は
向いている人
-
医療事務に向いている人:高齢者とうまく話すことができる人
-
医療事務に向いている人:臨機応変に対応できる人
-
医療事務に向いている人:日頃から人に優しくできる人
-
医療事務に向いている人:協調性のある人
-
医療事務に向いている人:学ぶことが好きな人
これらに該当する人は医療事務に向いているかもしれないので、転職や就職を検討してもいいかもしれません。
あと、ここまで医療事務に向いている、向いていないを紹介しておいてあれですが、、、
どんなにあなたが医療事務に向いていようが職場の上司が最悪だったり、同僚の性格が悪かったら仕事しずらいし辛いですよね。
なので、あくまで今回は参考にしてもらいつつ、
自分が医療事務に向いていないと思ったら、素直に別の仕事を調べてもいいともいます。
医療事務以外にも素晴らしい仕事はたくさんありますからね。
現役の医療事務員におススメの転職エージェントをコチラで紹介していますので、参考にしてくださいね。
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反対に「医療事務に向いているタイプに当てはまった」「医療事務に挑戦してみたい」というのであれば、医療事務の勉強してみてはどうでしょうか?
万が一、最悪な職場にあたっても資格があれば再就職しやすいですし、なにより医療事務の仕事内容の理解が深まります。
勉強していく中で「やっぱ難しいからやめとこ…」となるものいいですし、知識が身について楽しいと思えればそのまま医療事務を目指してみるのもいいのではないでしょうか?
ただ、医療事務の勉強は時間もお金もかかるので、まずはスクールなどの無料の資料請求をして自分に合っているか確認してからがいいかもしれません。
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今回の内容は以上になります。
それではまた~