”医療事務=給料が低い”
というのは、結構有名な話かもしれませんね。
本記事では、給料が低いという悩みは、医療事務に限ったことではないですが、医療事務だから給料が低い!!という理由についてと、今後どうしたらいいのか?という事についてまとめてみました。

目次
実際の手取り月収の平均
まず、私の給料がいくらかと言うと・・・
手取りで15万から17万円程度でしょうか。(月10時間ぐらいの残業代込みです)
経歴としては、大学からの新卒で一般職の医療事務として入職しました。
私の年齢が30歳ですので、ネットで調べる限り同じ年代の平均年収には程遠い金額です…しかも、大卒でこの給料は激安です。
ちなみに地方在住です。
私が思うに、本当に同じぐらいの年代がそんなに稼いでいるの?っと突っ込みたくなるような金額ですよね。
ハローワークで医療事務の求人を見る限りでも
地方 ⇒ 13~16万円
都会 ⇒ 18~20万円
ぐらいの給料が多いようです。
ハローワークなどは、大卒以上とかの募集条件があるものではなく、高卒以上の一般職としての募集です。
他の職種よりも平均年収が圧倒的に低い
私の年収は、30歳にして300万円です(大卒です)。
医療事務ってこれぐらいの給料が普通なんだと思ってました。
しかし、そうではないんですよね!
働き始めた時は、仕事に慣れることに精一杯で給料も逆に勉強させてもらってるのにお金をもらっている。
というスタンスでした。
今考えると、ビジネス本だったり会社のオリエンテーションなどで確実に洗脳されていたなと思います。
自分の人生の貴重な時間を使って仕事をしているので、勉強させてもらって給料をもらっている。というのはおかしな考え方です。
むしろ給料を出すのは当たり前ですよね。
給料が低いんだから働き方だって相応のものになるってものですよ。
もちろん、そんな考え方で働くのは良くないとはわかっていますが、他の人の給料を聞いたり他職種の給料を調べたりすると、「あ~やっぱり医療事務って給料低いんだ」って思っちゃいますよね。
残業時間によって収入が左右する
医療事務が他の事務と違うところは、残業代が出るというところです。毎月、レセプト業務というものが必ずあります。
”通常業務+レセプト業務”
レセプト業務分、いつもより働く時間が増えてしまいます。
なので、当然時間内に業務が終わることはありません。
就業時間が終わっても1時間や2時間、ひどい医療機関は日をまたいでレセプト業務を行なっています。
そうすることで発生するのが残業代になります。
友達の医療事務
正社員で働く多くの医療事務員は、20時過ぎまで残業があるみたい。
勤務する医療機関によって、どれぐらいの残業代が出るのかは変わってくると思います。
多いところでは残業代だけで4、5万でるところもあるみたいですね。
残業代をあてにしてはダメ
毎月の給料の中に、残業代も当然もらえると考えている人も多いと思います。私もその中の一人でした。
ですが残業代というものは、業務が就業時間内に終わらなかった場合、期限内に必ず終わらせなければいけない業務がある場合に発生するものです。
もし、レセプトが終了時間内に終わった場合は、残業する必要もありませんよね。そうすると、もちろん残業代も発生しません。
その時に、残業代をあてにして家計をやりくりしたり、予定を立てると大変なことになります。
そうならないためにも、残業代はつけばラッキーぐらいの気持ちで考えていた方が家計のためにも安心です。
体験談
実際に私も、残業代を生活費の一部として考えていました。
しかし、電子カルテシステムが導入され、レセプトチェックソフトが導入され、どんどん業務の改善がされることで、作業効率もアップ。その結果、業務が時間内に終わることが多くなり、自然と残業する時間が減っていきました。残業代も申請し辛くなってきますので、今ではほとんど申請していません。
また最近では、医療機関側も経営上、残業代は不要な出費と考えているのでできるだけ残業をさせたくはないのです。
私の病院では、上司の方から『定時で帰りなさい!』という指示が出るほどです。
不景気ですので、今後残業代はさらに減らされると考えていた方が良いでしょう。
給料が低い理由の一つは事務職だから
基本的なことなのですが、医療事務は事務職なので他職種に比べて給料が低いんです。
理由としては、他に比べると生産性があるものではなく、利益を生む職種ではないからです。
思い返してみると、確かに日々の業務はルーティン業務で、事務が何かしたから点数が取れるお金が発生するというものはあまりないですよね。
その点で、ドクターや看護師さん達は、働いた分だけ利益を生んでいますよね。そういったところにも違いがあると思います。
病院の総合職は給料が良い
医療事務関係の本があり、その中で医療事務の方々の活躍が書かれていることがあります。
他にも、医療事務員の活躍を紹介している本やネット情報などもありますよね。
広報活動を行っていたり、ホームページの作成、営業活動、病院の増設などなど・・・
それらを見ていると、とても医療事務がかっこよく見えてきます。
ですが実際は・・・
こういったことを行っているのは、現場の本当の医療事務ではなく、総合職と呼ばれる人たちが行っていることです。
メモ
総合職の方々は、大学まで行っており、高い倍率の中で就職試験を行っており、その争いの中で内定というものを勝ち取った。いわゆるキャリア組というやつですね。
ですから、総合職の方々と比べるのは見当違いな部分かもしれません。
そもそもが、入職したスタート地点が違うのです。
ちなみに・・・
私は、大卒で”一般職”の医療事務に入職したのですが、同じ年代でも、大卒で”総合職”で入職した人は、私と給料は5万円ほど違うらしいです。
そういった人たちと同じ空間で仕事をしていると、少し腹が立ってきます(給料を知っているぶんだけ)。
やっぱり、人の給料というのは知るものではありません。
医療事務で稼ぐには
このまま医療事務として働き続ける!と思ったときに考えるのが収入アップですね。
もし、同じ職場で収入増やすことを目指すというのであれば、それはとても大変なことです。というか、期待できるものではありません。
私も勤続年数が8年目ぐらいになりますが、一年で昇給する金額は2000円だけです。
このまま10年働き続けても、2万円しかアップしないんです。
どこの中小企業も昇給率というのは、基本給の1~3%ぐらいと言われています。
この昇給率というのは、どこの中小企業も同じだと思いますが医療事務はその出発点である基本給料が低いのです。
だから他職種よりも給料が低いし追いつくことはまずありません。
稼ぐ為にやる事
ここら辺は難しいところで、完全に個人の考え方によると思います。
- 「私のお家は旦那さんが家計を支えているので、無理に稼ぐ必要はない」
- 「今のままの給料でも特に不自由はない」
- 「福利厚生もしっかりしてるし、定時で帰れるからこのままでオッケー」
と言うというような考えの人はこのままでもいいでしょう。羨ましいですよね。
逆に・・・
- 「そのままの給料では将来が不安」
- 「子供の教育費が足りない」
- 「もっと旅行や遊びに行くお金が欲しい」
とか考えている人にとっては、もっと給料、お金を稼ぎたいですよね。
私も色々考え、試してみましたので紹介したいと思います。
稼ぐ①:投資を始めてみる
これが一番簡単ですぐに始められるものかもしれません。
投資=お金持ち、頭がいい人
が行うものだと思っていませんか?
今は、多くの若い人も投資をしている時代です。
しかも、今はロバアドバイザーといって、自分で投資の勉強をしなくても投資を始められる&利益を出せる時代になりました。
- 投資はお金が減るのが怖い
- 何からしたらいいのかさっぱり分からない
- 難しくて自分には無理
と、考えている人こそ、ロボアドバイザーも視野に入れたほうがいいかもしれませんね。

もちろん、投資なので損失も出ていましたが今はプラスです。
そんな、損失も含めて、私自身の投資の体験談を赤裸々に記録した記事がこちらになります。
実は投資にも興味があったって人は読んでみてください。
-
【手取り15万でも投資できます】ロボアドバイザーのTHEO[テオ]ってどうなの?
続きを見る
稼ぐ②:アフィリエイト
これもあまりおすすめはできません。
私自身もこうしてブログをしていますが、利益は出ていません。
むしろブログを開設してから、 2年ほど経ちますが、毎月の収益は1,000円にも満たないぐらいです。この収益も維持費で相殺されてしまいます。
ただただ、時間と労力がかかるものなのだな~と思います。
稼ぐ③:固定費を削る
稼ぎたい理由ってなんでしょうか?
稼ぐ=使えるお金を増やす
ではないでしょうか?
であれば、一番手っ取り早い方法は固定費を削る事です。
簡単な方法で確実に月に1万円も使えるお金を増やすことができます。
怪しい方法ではなく、公的な方法を使ってです。
>>詳しい方法はこちらの記事で解説しています
結果、医療事務が給料を増やすためにはどうするか
色々と副業を試してはみましたが、大きく収入アップにつながるものはありませんでした。
お金を稼ぐというのは、めちゃくちゃ大変ということです。
医療事務職は、直接的に経営などに関わることがないのでお金の動きに無頓着という部分もあるかもしれません。
改めてですが、お金を稼ぐというのは非常に大変です。
もしお金を稼ぐということに執着がないのであれば医療事務として働くのもいいと思います。
ですが、医療事務では自分が思っているような収入を得ることは決してできません。
本気でお金を稼ぎたい!!と言うのであれば、私としては他の仕事をおすすめします。
医療事務で頑張るよりは、他の仕事を頑張った方が圧倒的にコスパが高いです。
まとめ:収入を重視するタイプなら絶対に転職をするべき
医療事務という職業は悪いというわけではありません。
ただいつも引っかかることは給料が安いという問題。
そこで改めて考えた事が…
『お金を稼ぐ事を考えるなら他の仕事を選んだ方が絶対にいい』
という結論でした。
医療事務以外にも、やりがいのある仕事はたくさんあります。
しかも、他の仕事なら自分が頑張った分だけちゃんと給料として成果が出るでしょう。
もし、給料のことで悩んでいるのなら今の自分が置かれている状況や、自分が考えている気持ちに素直になって行動をおこしていくのもいいと思います。
▼収入アップを考えている人向け▼
『少しでも給料をあげたい』と漠然と思っている人に向けて、転職するときに考えるポイントを解説しています。