対応事例集

本人以外からの診断書の交付と問合せや照会の対応方法 個人情報は大丈夫? 

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診断書作成依頼の業務は医療事務としては、通常業務の一環となっています。

 

そういった業務のなかで、たまに「こういうときってどうしたらいいんだろう・・・」と思うときも少なからず出てくるともいます。

 

とくに、患者本人以外の人から診断書関係で問合せが来た場合は個人情報の観点からも大丈夫なのだろうか・・・

 

こういった部分について、詳しく対応策を考えていきたいと思います。

 

【参考】

医師が依頼した診断書をなかなか作成してくれない!!困ったときの対応方法

 

 

診断書の交付について

診断書は、医師が自己の診療中の患者の傷病について、自己の診断に基づき記述した証明書という位置づけにあります。

診断書の交付については医師法で次のように定められています。

 

医師法第19条第2項

 診察もしくは検案をし、又は出産に立ち会った医師は、診断書もしくは検案書または出生証明書もしくは死産証明書の交付の求めがあった場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない。

診断書の依頼があった場合は、正当な理由がない限りは(例えば恐喝など) 拒んではいけないというふうなことが、医師法で決められています。

 

患者さんから診断書の依頼が来た場合に、医療機関が作成するのは、利益うんぬんではなく、こういった根拠があるために作成するんですね。

 

守秘義務との関連

診断書の交付にあたり、守秘義務というものも発生してきます。

業務上で知り得た個人の守秘を、正当な理由なく漏洩した場合の法的な扱いは、刑法第134条に次のように定められています。

 

刑法第134条

医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、交渉人又はこれらの職にあったものが、不当な理由がないのにその業務上取り扱ったことについて、知り得た人の秘密を漏らした時は、月6月以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。

 

診断書交付の注意点

上記のように、 診断書を交付するだけでも、結構沢山の取り決めや法律が存在しています。

そういった中で、診断書を交付するにあたって注意することが何点かあります。

 

本人以外が依頼に来た時

本人以外が診断書の交付を求め来て来た場合には、法定代理人を除き、本人の同意を得ていることが明らかであることが必要です。

 

それらを証明するものの例として「委任状」があります。

よく保険会社なんかは委任状をつかったりしますよね。

 

でも、実際の医療機関の対応としては、医療機関ごとに同意書の書式を作成して、それを使用することが多いのではないでしょうか。

また、そっちのほうが、医療機関も患者も面倒が少なくて済みますしね。

 

文書提出命令

健康保険法、医療法などの法律に基づく”文書提出命令” (提示が義務付けられている場合)

または裁判所の文書提出命令により提出した場合は、医療機関は守秘義務違反に問われない。

 

つまり、文書提出命令により症状照会などを行った場合は、罪に問われないということになります。

※文書提出命令とは、症状照会回答、診療録などの提出を求める命令のことです。

協力要請は特例外

ちなみに、警察署、検察庁、弁護士会などからの”協力要請”による場合は、法的には医療機関の義務ではないため、本人の同意を得ることが望ましいです。

 

通常の個人情報などと同じ扱いになってきます。

ただ、本人の同意を得ない場合でも、 民法上の不法行為を構成することは通常考えにくいです。よっぽどのことがない限り問題は起こらないと考えてもよさそうです。

現場でも、患者の同意なしに教えているのが現状です。

 

コピーはとっておく

これは、必須と言っていいでしょう。

後々、問い合わせなどや、証明できることを確実なものにしておきましょう。

 

生命保険会社から問合せがあった場合の対応方法

生命保険会社に対して、入院期間や診断名、症状等を記載した入院証明書を発行し、その後保険会社より電話で退院日等の問い合わせが来ることは多いと思います。

そんなときは、どういった対応をしたらよいのでしょうか。

 

すでに発行をした、入院証明書の内容については、提出先の保険会社であることが明らかである場合については、記載事項を補足するものぐらいは電話での回答もOKです。

 

多分、詐欺でもない限り、診断書の内容を把握しているので、 電話で問い合わせがあったとしても、話の内容に矛盾が生じないと思うので分かりやすいと思います。

 

あと、電話番号をネットで調べれば本当にある保険会社かどうか調べられますしね。

 

まとめ

診断書関係は、個人情報などといった類も関係してくるので、取り扱いが結構面倒くさいです。(普通の患者さんが、普通の保険会社に診断書を出すぐらいなら問題ないのですが)

 

私も診断書の取り扱いで、特に個人情報関係で苦労したことがありますが、本人以外の人から照会などが来た場合には、基本的な回答として

”本人の同意が必要です” と答えるのが当たり障りないと思います。

 

原則的には、本人が依頼し、作成するものなので、そこらへんを頭に入れて対応すると、こっちも自信を持って対応していけると思います。

 

 

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