創傷処置と創傷処理の違いは、医療事務を勉強し始めて最初にぶつかる”違いがよくわからない”項目だと思います。
医療事務で働く以上は、知ってて当然の算定項目ですが、誰もが最初から知っているわけではありません。
本記事は、医療事務向けに
- 創傷処置
- 創傷処理
の違いと治療内容について書いて行きます。
目次
創傷とは
創傷とは、外的圧力により表面や臓器の連続性が破壊された状態を言います。
なお、一般的には
「創」は創面が体表に見られる損傷のことを指します。
「傷」は体表面下の閉鎖性損傷を言います。
ちょっと難しいので簡単な例を挙げてみると
- 挫創:打撲、衝突、圧創などで傷口が開いたもの
- 挫傷: 〃 傷口が無いもの
本当に簡単に書いたので、こんな感じとぐらいに思ってもらえればいいと思います。
創傷処理とは
創傷は、挫創や切創や擦過創などの種類があります。
これらの創傷に対して、切除、縫合を行った場合にK000創傷処理(手術)が算定できます。
ただし、2回目以降の処置はJ000創傷処置として算定していきます。
基本的には手術の項目なので、一回のみの算定となります。
創傷処置とは
創傷処置は、創傷部を感染から防ぎ良好な創傷治癒過程を助けるため、簡単な消毒ガーゼによる被覆等を行うものであります。
なので、創傷に対して切除縫合を行わず、単に消毒や薬剤の塗布、ガーゼや絆創膏の貼り付け等を行った場合は、創傷処置として算定します。
ちなみに、熱傷、電撃傷、薬傷、凍傷に対する創傷処置は J 001の熱傷処置により算定します。
違いのまとめ
治療の内容が分かっていれば、算定間違いをすることはまず無いかとは思います。
さらに、違いをまとめると
- 創傷処理 = 傷を縫合する
- 創傷処置 = 傷を縫合しない
と覚えておくのも一つの手でしょう。
両方とも、外来で行うことが多い算定項目になりますで、違いは十分に理解しておく必要がありますね。