

と、不安に感じている医療事務員向けの内容です。
このように言われている理由はいろいろとあるのでしょうがホントのところどうなのでしょうか?
不安にさせるための“あおり”なのでしょうか?
個人的な考察としては、10年後、医療事務は確実になくなると思います。
そして、医療事務という名称から病院事務という名称および役割に変化していくでしょう。
なくなると思う理由
-
技術が発達している
-
給料が安い(理由あり)
-
職業としての名称が変わる
といったことからです。
現在、医療事務として10年以上働いている私が医療事務という現場の体験をもとに詳しく考察していきたいと思います。
ネットの情報だけに惑わされず、現状を把握しつつ自分で考えて医療事務として働いていくのか?と判断していきましょう!
医療事務の業務を軽減するツール(技術)が進歩している
医療事務の主な仕事
- 受付業務
- 会計業務
- レセプト業務
となっています。
その中でも、パソコンやコンピューターで行う業務は、技術が進歩しており、確実に効率化が進んでいます。
今まで以上にスピーディーに、かつ正確に業務が行えるようになりました。
技術が進歩し、人手が少なくても病院の運営ができるとなれば必然的に、求人や働く医療事務員も減ってきます。
具体的には、どういった部分で業務の軽減を行っているのでしょうか?
電子カルテの普及
最近の病院では、電子カルテを導入しているところが圧倒的に多いと思います。
一昔前は、患者情報を紙媒体(紙カルテ)に記載していたので、医療事務員が準備したり、整理していたりしていました。
しかし、電子カルテが普及し始めてからは、そういった準備の手間が省け、医療事務の業務が軽減しました。
勤怠管理ソフトの質の向上
医療事務の仕事の中に、看護師さんなどの勤務時間を管理する業務があります。(主に正社員の場合)
ここらへんは病院によって差があると思います。医療事務員ではなく、事務長クラスが管理しているところも多いかも。
ある看護師は月に何時間働いて、夜勤をどれぐらいして…
と、決められた計算式に当てはめて勤怠を管理しているのですが、こういったルーティンの勤怠管理も、勤怠管理ソフトの登場により、ある程度、軽減されました。
レセプトチェックソフトの充実
医療事務の一番大きな仕事といえばレセプトです。
- 請求が正しく行われているか?
- 点数は正しいか?
- 請求漏れはないか?
といった、診療報酬を請求する上で、もっとも重要な業務です。
診療報酬とは、普通のお店で例えるなら、お店の売り上げみたいなものです。この診療報酬を公的機関に請求し、お金を得ることで病院は経営を行っています。
このレセプト業務も、レセプトチェックソフトの登場により、確実に業務が簡素化されてきています。
コンピューターが自動で「ここが間違っている」、「こっちの方が点数を算定できますよ」といった、いままで医療事務が行っていた業務をコンピューターが行ってくれるのです。
コンピューターが自動で判断してくれるなら、人手が少なくても大丈夫ですよね?
といった感じなので、確実に人員は減っていくでしょう。
番外:AIの進歩がすごい
技術の進歩があるとはいえ、医療行為を点数として請求してくレセプトですので、コンピューターだけでは判断しきれない部分があります。
例えば
診療報酬の請求方法としては、○○点の項目だけど、患者の症状からして、こっちの処置を行ったので、点数が高い○○点のほうを算定した。
といったケースでは、現状は、医療事務員が「なぜこのような請求方法で、点数の高い○○点を算定したのか?」といった、状況の一連の流れのコメントを作成して、請求を行っています。
さすがに、こういった状況を細かく文章として作成していくには、コンピューターの技術が追いついてはいないと思います。
ただ、近年の技術の進歩スピードをみていると、こういったコメントの作成もAIによりできるのでは?とさえ思ってしまいます。
なので、近い将来、AIの普及により、ますます医療事務員としての仕事内容が変わってくる確立は高くなるでしょう。
関連リンク 医療事務とAIについてはコチラの記事で詳しく解説しています。
給料が安いので長く続けられない
医療事務の現場では、求人募集をかけても人が集まらず、ギリギリの状況で現場を回しています。
現在、多くの病院・クリニックでは“人材不足”に悩まされています。
しかも、一般的に医療事務は他職種に比べて給料が低いのでなおさら求人にも募集が集まりません。
まずは、こういった処遇(給料)の改善を行っていかなければ、医療事務という仕事は衰退していく可能性があります。
ただ給料は低いと感じる事と将来性は別問題
将来性を不安に感じてしまうことの原因のひとつとして、医療事務の給料が低いことも関連していそうです。
もしもあなたが、

と、不安に感じているなら転職活動も視野に入れていいでしょう。
辛い現実として、今後、医療事務の給料が上がることはないと思います。
理由としては、一般的に給料が低い職種のためです。
具体的な理由はコチラの記事で理由を解説しています。
関連記事≫「楽な仕事がしたい…」忙しすぎる業務と給料が見合っていない!医療事務員に伝える【残酷な事実】

と、医療事務の給料の低さに不安を感じているならこちらの記事で解決できます。
関連記事≫「医療事務は給料少ない」は解決可能!知るべきポイント3つ【給料アップは簡単!?】
そもそも給料への不満と、医療事務の将来性はまた別の問題かなと思います。
仕事としての医療事務の将来性と、給料の低さの問題は切り分けて考えた方がよさそうです。
関連記事 医療事務の給料の不満はコチラの記事へ
-
-
「医療事務は給料少ない」は解決可能!知るべきポイント3つ【給料アップは簡単!?】
続きを見る
”病院の”事務という仕事はなくならない
医療事務はなくなる!と書いてきましたが、結論はというと、
医療事務という専門的な仕事はなくなるけど、病院やクリニックで必要な事務処理や受付を行う仕事というのは存続していく。
ということです。
どういうことかというと、
- 受付、会計
- 電話対応
- パソコンや設備の管理
こういった、“人が居なければできない業務”というのはどうしてもあります。
であれば、働く人は絶対に必要ですよね。
ただ、これだけの業務を行うのであればパートや派遣で十分なので、もし、正社員として働くといのではあれば、こういった業務だけではなくて
今後の医療事務に必要そうなモノ
-
パソコン、ネットワーク関係の管理知識
-
接遇の向上
-
コンピューターでは対応しきれない臨機応変な対応や、対人スキル
こういった要素も必要になってくるかもしれません。
いままでは「レセプトだけできればいい」といった考えを持っている方もいたかもしれませんが、今後は、レセプトは出来て当たり前という時代になりそう。
であれば、“医療”事務という専門的な職種として考えるのではなくて、“病院やクリニック全体”のことが出来る事務員として働いていくという道がみえてくるのではないでしょうか?
現在の業務を行いつつ、新しい技術にも興味を持っていく。
また、「請求業務だけおこなっていけばいい」という考えを捨て新しい業務もやってみるとスキルの幅が広がるかもしれませんね。
まとめ:10年後、医療事務という名称から病院事務へ変わるだけなので大丈夫
結局のところ、医療事務として働き続けるためには、
- 病院やクリニックで働く事務員はなくなりませんよ、
- でもレセプト以外の業務も行えて、
- なおかつスキルも身につけておきましょう
といった感じです。
今すぐに医療事務という仕事がなくなったり、求人がなくなる事もないでしょう。

個人的には、むしろ、今後も需要(求人)が増え続けるのではないかと私は考えています。
もし、現役の医療事務員さんで将来に不安を感じているなら、解雇とか、仕事がなくなるとかそういった心配はしなくて大丈夫でしょう。
ただし、油断は禁物!慢心せずに無理をしない程度に自己努力をしていければと思います。
(平日は通常業務が忙しすぎて勉強や努力どころではありませんからね、ホント、無理をしないように。)
本記事が、将来に不安を感じている医療事務員さんの参考になれば幸いです。
それではまた~
関連記事 医療事務の給料の低さに不安を感じているなら

それでも、

と感じているなら、まずはお金の不安を減らしましょう。
コチラの記事では医療事務員のお金の悩みをまとめています。
≫「医療事務は給料少ない」は解決可能!知るべきポイント3つ【給料アップは簡単!?】
-
-
「医療事務は給料少ない」は解決可能!知るべきポイント3つ【給料アップは簡単!?】
続きを見る