こんな人のための記事です。
「自分にしかできない仕事」
時々、耳にする言葉ですよね。
でも私、この言葉をきくたびに
- 「自分にしかできない仕事」なんて、ホントにある?
- 「自分にしかできない仕事」と思って頑張るのって、苦しくない?
- 「自分にしかできない仕事」が無いと、働く意味はないの?
みたいなことを思って
※(昔の自分を見ているようだ)と感じてしまいます。
この記事は、自分にしかできない仕事について
- そんなの普通は無いから
- てか、無いって知ってた方がいい。
- それでも意味を感じられる仕事はあるから
結論、
自分にしか出来ない仕事はないので、安心して進みたい方向に進めばいいと思う!
という、お話です。
「自分にしかできない仕事」なんて、普通は無い
実は、医療事務として働いているこの手のセリフは、99%が本人の思い込み。
まずは現実を見つめるところから始めましょう。
今、頑張って仕事をしている人を否定するのではなく、もう少し気楽にできたらいいな~という思いで本記事は書いてあります。
そもそも「自分にしかできない仕事」なんて、そうそう無い
- オリンピック選手
- ファンを魅了する歌手、YouTuber
- シャネル創業者ココ・シャネル
こういう人たちの仕事は、確かに、その人にしかできない仕事なのかもしれません。
でも、私やあなた、ありふれた凡人に、「自分にしかできない仕事」なんてあるでしょうか?
一度冷静になって考えてみて下さい。
今あなたが取り組んでいるその仕事。本当に、できるのはあなただけですか?他の人には手も足も出ない?本当に?
そんな仕事があるのだとしたら、あなたの給料は今よりずっと高くなるのでは?
もしかすると…
特別な能力のある有名人の仕事だって、長い目でみれば「彼がやらなければ他の誰かがやった仕事」という程度の話なのかもしれません。
ましてや、私たち普通の医療事務員に「自分にしかできない仕事」なんて存在するわけがありません。
そもそも、医療事務で働くメリットのひとつに転職のしやすさってありますよね?
忙しすぎて忘れかけてるかもしれません。
病院という組織には「自分にしかできない仕事」なんて、あってはいけない
そもそも、医療事務は、病院orクリニックという組織の中で働いています。
組織全体の利益を考えたとき、「自分にしかできない仕事」は歓迎されるモノではありません。
ここに注意
- 本人の負荷が大きくなりすぎる
- 組織の今後がその人個人に依存してしまう
- チェックが働かず、ミスや不正のモトになりやすい
といった問題があるからです。
- マニュアル化
- システム化
- 仕組化
- 引継ぎ
- 共有
こういった手段を通じて、仕事を「自分以外の人にでもできるカタチ」にすることこそが、求められています。
「自分にしかできない仕事」と思い込むとこうなる
「自分にしかできない仕事」があると思い込むと、
- 短期的には、会社にとって都合がいい
- 長期的には、会社のためにも自分のためにも同僚のためにもならない
こんな事態を引き起こします。
①「自分にしかできない仕事」があるので休めない
「自分にしかできない仕事」のせいで休めない。
…これは、よくある思い込みです。
- 風邪をひいたとき
- 子どもがケガや病気になったとき
それでも休めない、と言いはる医療事務員は多いです。
けれども実際のところ、そのほとんどは思い込みや単なる準備不足です。
- 事前に引継ぎをしておけば、問題ない
- 例え突然の不在でも、いないならいないでなんとかなる
これが組織というものです。
同僚たちはあなたが思うより優秀だし、組織はあなたが思うより柔軟というわけ。
万に一つ、あなたが休んだせいで仕事が破たんしてしまったとしましょう。
だとしたら、それは
× 休みをとったのはあなたの問題
ですが…
〇 1人が休んだくらいでまわらなくなるのは組織(上司)の問題
です。
あなたが、社長として組織の在り方に責任を負っているとか、独立してひとりで仕事をしている、というのでない限り、気に病む必要はありません。
医療事務員が1人休んだくらいでボロを出す病院やクリニックは、あなたが休まずとも必ずどこかで問題を起こすでしょう。
考えるべきポイント
思い出してください。医療事務で働くときに、「医療事務は子育て世代も働きやすい~」って言われてませんでしたか?
代わりがいる、こういった医療事務のメリットを最大限に生かしていきましょう。
自分の負うべき範囲(給料)を超えて責任を負うのは止めましょう~
②「自分にしかできない仕事」があるので転職できない
でも、私にしかできない仕事があるから、放り出すわけにもいかなくて…。
「自分にしかできない仕事」があるから転職に踏み切れない…。こういう人も時々みかけますが、①と同じく、大半が思い込みです。
そもそも、本当に会社のことを心配するなら、
こそが、あなたのすべきことです。
そうではなく、自分と周囲に「あなたにしかできない仕事」があると信じさせることで
「職場での居心地がよくなるのよね…」
というのが本音なら、初めから、考えているのは自分のこと。
だったらキッチリ割り切って、自分のキャリアを優先させた方が良いと私は思います。
マトモな組織は、どんなに優秀な人が抜けても、必ず回ります。
実例
「この課はアイツでもっている。アイツがいなくなったら、全く仕事がまわらなくなるぞ…」
と言われた「アイツ」が、転職・異動などで居なくなる例を、私自身たくさんみてきました。
けれども、実際に仕事が破たんした例は、ひとつも知りません。
医療事務のほとんどは、組織にとっては、(言い方は悪いですが)替えのきくパーツです。
これは逃れがたい事実ですし、むしろこれこそが医療事務のあるべきカタチ(大きなメリット)なのです。
けれどもあなた自身にとって、あなたは唯一無二の大切な存在です。
だからあなたは、会社よりもあなた自身、そして家族を優先すべきなのです。
そんなあなたは
「自分にしかできない仕事」を探すと、他者と自分の能力を比べることになります。
- 他者にはできない
- 自分にはできる
こんな仕事を見つけられるほど能力の高い人は珍しいですから、どこかで挫折したり、単なる思い込みにひたってしまったりします。
それよりは、自分こそが「誰よりも楽しんでできる仕事」を探す方がハッピーだと思いませんか?
自分の能力を客観的に判断したい方へ
まとめ:やりたいことをやればいい
冒頭にも書いたとおり、今、頑張って仕事をしている人を否定するのではなく、もう少し気楽にできたらいいな~という思いで本記事は書いてあります。
あなたには多分、あなたにしかできない仕事なんてありません。(もちろん、私にもありません。)
責任感に押しつぶされる必要はありません。
- 休みたければ休めば良いし
- 転職したければ転職すれば良い
だけです。
と思っています。
それではまた~