医療事務の離職率は非常に高いです。
大きな理由は3つ
- 人間関係が劣悪
- 業務量が多すぎる
- 給料が低い
細かいところを言えば、他にも理由はたくさんありますが、ここら辺が大きな理由と言えるでしょう。
本記事では、医療事務の離職率が非常に高い理由についてまとめています。
そもそも医療系は離職率が高い
もともと医療系は離職率が高い仕事になっています。
厚生労働省の調査からも数字として結果が出ています。
(産業別、離職率の高い上位5産業)
大学 高校 宿泊業・飲食業 49.7% (▲0.5P) 宿泊業・飲食業 63.2% (▲1.2P) 教育・学習支援業 46.2% (+0.8P) 生活関連業 59.2% (▲0.2P) 生活関連業 45.0% (▲1.3P) 教育・学習支援業 56.5% (+0.5P) 医療、福祉 37.8% (+0.2P) 小売業 48.8% (▲1.6P) 小売業 37.7% (▲0.9P) 医療、福祉 47.0% (+0.1P)
離職率が高い3つの理由
細かいところで言えば、人によって離職する理由は異なります。
でも、根本的な理由は3つぐらいしかないと考えています。
その理由について詳しく書いて行きます。
人間関係がドロドロ
医療事務は女性の職場です。
毎日のように人間関係でトラブルが発生し、いつも誰かが誰かの陰口を叩いています…
全てではありませんが、こういった職場が多いのではないでしょうか?
どんなに自分が医療事務という仕事が好きで、知識があったとしても人間関係がうまくいかなければ仕事を長く続けることはできません。
新人の多くは人間関係に悩まされて辞めていきます。
上司が嫌というのは解決策がない
離職する理由の多くが「上司が嫌」ということが挙げられます。
上司も人間ですので、好き嫌いがあって当然です。
ここら辺は、どんな上司にあたるか運的な要素が強いんですけど、基本的に医療関係の上司の立場の人って厳しい人が多いです。
というのも病院自体がデリケートな環境なので、患者対応ふくめ、業務の取り扱いが細心の注意を払わなければいけません。
だからこそ上司も厳しい対応になる⇒上司が嫌
という流れになるのもしょうがないのかもしれません。
業務量が多すぎて定時で帰れない(長時間労働)
医療事務の仕事って、どの仕事よりもナンバーワンに忙しいんじゃないか?ってぐらい業務量が多いです。
一般的には、医療事務は定時で帰りやすい、休みが取りやすい仕事だと言われています。
確かに、自分の業務が終われば定時で帰れるんですけど医療事務の業務ってやることが多すぎます。
有名なところで言えば、医療事務はレセプト(保険請求)をやっておけばオッケーみたいなイメージありますが
実際の業務はというと…
- 受付業務
- 電話対応
- 患者対応
- 医者や看護師さんとの連携
- 診断書の作成
などなど、これだけではありません。
「これ全部一人でやる業務?」と疑問に思ってしまうような業務量です。
これでは必然的に残業になってしまいます。
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クレーム対応は特につらい
中でも患者のクレーム対応は一番つらいです。
こちら側のミスで怒られるなら納得がいくんですが、ほとんどの場合は理不尽な理由でクレームを言われます。
また、医者や看護師さん全てのクレームを含めて全てを受付に言ってきますので 、いちいち真に受けていては身が持ちません。
注意ポイント
クレームに限らず、真面目な人ほど理不尽なことでストレスをかかえてしまうケースが多いようです。
関連記事≫苦しまないで!辛すぎる仕事で鬱(うつ)になる前に考えたいこと
給料が安すぎるのは致命的
医療事務の給料が安いというのは有名な話かもしれませんね。
働き始めの最初のうちは、緊張していたり勉強させてもらっているという気持ちがあるので、少ない給料でも文句を言う暇もなく働いていたりします。
だけど、ある程度経験を重ねて慣れてくるとだんだん自分の給料に対して不満を抱くようになってきてます。
昇給にしても1年に2000円上がれば良い方で10年働いてもたった2万円しか上がらないのです。
現実問題として、生活できない人も多いのではないでしょうか?
こういった切実な問題もあり給料の低さから離職率が増えていると考えられます。
関連記事≫「医療事務は給料少ない」は解決可能!知るべきポイント3つ【給料アップは簡単!?】
最初は理想と現実のギャップに苦しむ
上記のような理由で悩む事が多くて離職につながるんですけど
医療事務を目指そうとしたときの”医療事務のイメージが良すぎた”ってギャップも理由にあると思います。
テレビCMや通信講座の宣伝を見ていると、どれも輝いて見えて「医療事務ってかっこいい」って思っちゃうような内容になっています。
でも実際は、上記で挙げたように大変な事のほうが多く全く輝ける気がしない…
こういった経緯もあり、離職につながっていくと考えられます。
関連記事≫私って医療事務に向いてないのかな…と迷ったときに「転職してよかった」と思えるパターン
辞めても次の就職先がいくらでもあるから強気でいれる
医療事務は資格があればどこでも働ける。
そういったメリットを感じて医療事務として働き始めている人も多いと思います。
まさにその通りで、医療事務の求人は非常に多く売り手市場の状況となっています。
だからこそ、今の職場を辞めても次の職場がたくさんあるので離職率が高いという結果にもつながっていきます。
離職率が高い=デメリットではない
という事ですね。
関連記事≫医療事務の資格試験は意味ない?就職してから楽できるから取得しておこう
まとめ:離職率は高いが逆にそれだけ就職しやすい
医療事務が離職してしまう生々しい理由を紹介してしまいましたが…
まとめると医療事務離職率が高い理由は
- 人間関係が劣悪
- 業務量が多い
- 給料が低い
がほとんどです。
とはいえ、
デメリット以外にもメリットはたくさんあります。
さらに離職率が高いという事は、上記でもお伝えしたように
就職・転職がしやすいというのも事実です。
これだけの離職理由があるにもかかわらず、医療事務が人気なのにはそれなりの理由があります。
もう少し医療事務に知りたいなと思ったら別の記事でも医療事務のメリットとデメリットを紹介していますので参考にされてください。
▼なぜデメリットばかりの医療事務が人気なのか?理由はコチラの記事で解説しています▼
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医療事務は給料が安いの?その理由と本当のメリット
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関連記事 医療事務の勉強を考えている人向けに書いた記事です。