「医療事務という仕事に興味があるけど、30代、しかも男性で未経験はちょっと厳しいかな…」
と悩んでいる人もいるかもしれませんが、
10年以上、医療事務として働いている立場からの意見としては、「今から男性が医療事務になる事はできるけど、向いていなければとても大変なことになる」ということです。
どうしても挑戦してみたいというのであれば、
- 夜勤があっても平気
- 力仕事や雑用も任せて
- クレーム対応も少しはできる
- パソコンの知識も少々ある
といったタイプであれば男性でも十分に医療事務として未経験でも働けると思います。
本記事では「30代男性でこれから医療事務を目指しているという人」に向けて、その理由について解説しています。
なぜ医療事務が男性に向いていないのか
そもそも、医療事務に女性が多い理由ってなんでしょうか?逆に男性が少ない理由って?
医療事務の主な仕事は
- 受付
- 会計
- 計算(レセプト)
- 電話対応
といった業務で、多くは接客メインで人間相手です。
ホテルとかでも多いかもしれませんが、日本独自の古い考えで「受付は見た目的に女性がいい」という悪しき風習があります。
女性は話しやすくマルチタスクができるというイメージが強いからかもですね。
また、病院の来る多くは高齢者や病気の弱っている人…
気持的にも滅入っているので、話すのに精神的に楽な女性の方が受付等に適しているということもあります。
給料面で男性には不安があるから
また、給料面でも、基本的に医療事務は事務職なので他の職種に比べて給料が低く、
女性 → 家計の足しに働くので低い給料でも十分
男性 → 一家の大黒柱としては足りない給料
といった感じで男性は仕事として敬遠してしまう傾向があります。
注意
女性でも第一線で働いており、なおかつ生活のために働いている人も多いですが世間的に医療事務のメリットとしては(家庭のために)自由な働き方ができるという面にあります。
給料に関してクリアできれば医療事務への転職のハードルは一気に下がります。
医療機関が男性の医療事務を採用する理由
では、医療事務として男性を採用するのってどんな理由なのでしょうか?また、男性の医療事務を採用するメリットは医療機関にはあるのでしょうか?
メリット①:夜間や当直がある
特に総合病院、大学病院といった大きな病院であれば、医療事務も夜間対応や当直がある場合があります。
女性もできるのですが、多くの女性は家庭を優先させたり、体力的な理由でやりたがりません。(看護師さんは夜勤があるのに不思議ですが)
男性であれば、体力的にも任せられますし、夜間の物騒な時間を女性に電話や急患対応させなくても済むので、こういった体力面やセキュリティ面でも男性を採用するところもあるようです。
メリット②:力仕事や雑用を任せられる
医療事務は、院内で雑用を任せられることが多いです。特に男性の場合は力仕事を任せられることが多いです。
単発で雑用をこなすのはいいですが、男性の医療事務となるとこれが日常的な業務になってきます。他部署から当たり前のように雑用を依頼されます。
職場環境にもよりますが、雑用でも嫌な顔せずにできるよ!というのであれば、重宝される存在となるでしょう。
メリット③:クレームの抑止力になる
医療機関のクレームのほとんどは受付に来ます。
たいていは
- 待ち時間が長い
- 職員の対応が悪い
- 診察してもらったところが痛い
受付では対処しきれないような理不尽な内容が多いです。
おそらく理由として受付は女性が多いので言いやすいということがあります。
その点、近くに男性職員がいたら患者も気軽にクレームも言いにくくなりますよね。たいしたクレームではない事限定ですが。
もちろんクレーム患者にもよるけど、たいしたことのない内容であればブロックできる可能性が高いです。
メリット④:IT関係に強い
大きな病院になれば院内SE(システムエンジニア)といってパソコン関係の専門職を採用しているところもあります。しかし、多くの個人の医療機関ではそういったパソコンの専門者を雇っていません。もちろん理由は人件費などの面で。
そういった環境ですと、必然的にパソコン関係のトラブル対応は各個人で行わなければいけないケースが増えます。
また、他部署からも「パソコンの調子が悪い、どうしたらいいのか?」といった依頼も入ってきます。
しかし、医療事務は女性職員が多いので、IT関係が得意な人は多くありません…
そういったときに男性でパソコンの知識があればスムーズに対応できるし、周りからも頼りにされる存在になります。
○○といえば、あの人!みたいなワンランク上の存在になれます。
メリット⑤:長く働いてくれると期待される
これはあくまで世間一般的な偏も多いのかもしれませんが、
女性=家庭を優先してすぐに辞めてしまう
というイメージがあります。特に年配の経営者に多い考え方です。
男性であれば、結婚退職することもないし、産休や育児休暇をとることもありません。
「この人は長く働いて病院に尽くしてくれる」
そう考えられて採用面でも有利に働きます。
ここらへんは採用担当者の采配が大きいですが。
関連記事 『将来性ないし辞めたい…』男性医療事務が劣等感から希望をみつける方法
30代未経験でも十分に仕事を覚えられます
30歳からでも医療事務の仕事は十分に覚えることはできます。
最初は専門的な言葉が多く、理解できない人が多いですが覚えてしまえばルーティンワークなのでそこまでの苦労はありません。
また、診療報酬や保険制度に関する知識などもたくさん身につきますので学ぶのが好きというタイプであればもってこいかもしれません。
ただし、仕事の基本は覚えられますが、その後は施設基準やベットマネジメントなどといった医療事務ならではのレベルの高い業務を任せられる可能性もあるので覚悟をしていたほうがいいかもしれません。
悪いことではなくむしろチャンス、こういった仕事を任せられるようになるということはそれだけ評価が高いということです。
関連記事 施設基準の必要な人員配置と看護要員数の計算方法をわかりやすく説明
男性の強みを全面にだしていきましょう【管理職が狙えます】
もし、男性で医療事務になるのであれば管理職を狙うのがベストです。
これは確実に男性の強みといえます。
もちろん、女性でも管理職になれますが、そもそも管理職になろうと思って働いている絶対数が少ないです。(志が低いわけではなく、現場思考の方が多いという意味あいで)
ライバルが少ないという意味でも管理職は目指しやすいといえるでしょう。
※ここら辺は一般企業とは違い狙い目といえるかもしれません。
ただ…
ライバルの数は少ないですが管理職のポジションは少ないので多少のタイミングや運要素はあります。
「仕事に関して多少の自信はある」
というタイプであれば、管理職を狙って医療事務へ転職をしてみるのもいいでしょう。
30代で未経験でも問題はない、あなたの気持ち次第
30代、未経験男性でも医療事務で活躍できます。
「仕事に関して自信がある」
というタイプであれば、管理職を狙って医療事務へ転職をしてみるのもいいでしょう。
逆に、
「自分に自信がない」というような人でも、
向いている人
-
夜勤があっても平気
-
力仕事や雑用も任せて
-
クレーム対応も少しはできる
-
パソコンの知識も少々ある
に該当するタイプであれば男性でも向いていると思うので転職を考えてもいいでしょう。
30代男性の医療事務への就職方法
あとは、本当にあなたが挑戦してみたい仕事かどうかです。
どうやって挑戦するか?
具体的には、
- 求人を探す
- 資格を取得する
- 求人に応募する
といった流れを平行して行動しておくと効率的に就職活動をすることができます。
例えば、リクナビNEXT>RT_30代向け×転職決定数No1_では30代未経験から医療事務で就職できる求人情報を探すことができるので、医療事務を検討しているなら簡単に求人をさがすことができます。
次に、医療・介護・癒しに関する資格講座情報・資料請求サイト「シカトル」で無料で簡単に資料請求できるの最初の一歩にオススメです。
資格があると未経験でも就職しやすい
医療事務として働く前に必須なのが医療事務資格です。
特に、男性の場合、多くの知識を持た求められる場面が多いです。そのため、入職前から医療事務の資格を持っていると確実に働きやすくなります。
そのための医療事務の資格だと思っていいと思います。
例えば医療・介護・癒しに関する資格講座情報・資料請求サイト「シカトル」で無料で簡単に資料請求できるの最初の一歩にオススメです。
もし、
「医療事務を検討しているけど医療事務の資格は持っていない」
という人は、に医療事務の資格を検討してはどうでしょうか。
合わせてリクナビNEXT>RT_30代向け×転職決定数No1_などで30代未経験から医療事務で就職できる求人情報を探しておくと効率的です。
この記事が参考になれば幸いです。それではまた~
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関連記事 実務経験を元に、これから医療事務を考えている人向けに書いた記事です。